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外国人であること

10 09, 2008
8月の中旬にアメリカに戻ってから、2ヶ月間研修先が確定しないまま過ごしてしまいました。まだまだ問題はありますが、やっとなんとか目処が立ちそうなので少し気持ちが落ち着きました。

今回の研修に関するトラブルは、色んな意味で勉強にもなりました。どなたかの参考になればという気持ちと、自分の反省を含めて文章にしたいと思いました。

(※)私はF-1という学生ビザで留学しており、ここで言う研修とは学位取得の必須単位となる研修(インターンシップ)です。私の専攻では無給のケースが多いのですが、有給もあり得ます。
(※)以下で問題になったSocial Security Numberの発行についてですが、SSNは就業以外の目的で発行されません。したがって、F-1ビザの学生がSSNを取得できるのは、キャンパス内で働く場合とOPTの場合だけです。

まず、今回の概要ですが。。。

 8月から研修を始めたかったので、5月に入って研修先を探し始めました。その時はすぐに第一希望だったところに内定をもらったんですね。夏休みを終えて、アメリカに戻ってから具体的な手続きを始めました。その際に、私が留学生でSSNがないので、どうやって身辺調査を進めようかという相談があり、ビザの番号で対応してみようということになりました。ところが、対応してくれていたスーパーバイザーが急に解雇されてしまい、その後の責任者に対応を黙殺されてしまったんですね。

 この、「対応を黙殺」がつまづきの第一歩でした。アメリカ人は何かの理由で対応したくない時、職責であっても黙殺する人がいるんですね(一応”人がいる”としておきましょう)。私自身や大学のAssisstant Dean(兼アドバイザー)に頼んで連絡をしてもらっても、「完全に無視」状態になってしまいました。それでも、なんとかその施設の別の部門にコンタクトをしたところ、SSNの問題が原因でペンディングになっているという回答でした。留学生事務局から、「私のIdentityはビザの番号で確認できるはずだ」とアドバイスをしてもらって、やっと「身辺調査を進める」との回答はありました。ただ、私の研修の責任者が完全にNo Responseなのは、彼女がインターンを受け入れたくないからなのだろう気持ちは拭えませんでした(実際にそうだったことが後でわかります)。とにかく、素直に待っていても大丈夫な確証がないので、新しい研修先を探すことにしました。

 そして、何箇所か他の研修先に応募をしたのですが、たまたま私が応募したところは「研修生の選定は1年前に行う。なぜ、今頃応募するのか?」と言うような対応でした。大体、夏場に翌年の研修生を決めるようでした。私は、過去の学生の研修先感想文(手書き!)のファイルを渡されて、ここから選ぶように言われていたので、比較的公的な大規模な施設を選んでいたんですね。もちろん、そういう施設で経験を積みたかったからでもあります。

 「これじゃ、暗中模索だな。施設自体をADに選んでもらおう。」と思って相談をするのですが、話をすればするほど、彼女には研修先に対する知識もコネクションもないことがだんだんとわかりました。コネが効くならその方がいい、外国人だからハンディがあるのかもしれないと、手当たり次第に、学外の友人や他の教官にも事情を説明してお願いをしました。(結局は、担当の指導教授が既知の施設にコンタクトを取ってくれることになります。)

 ところが、紹介で見込みがある施設に応募したところ、「州の管轄官庁の規制により、SSNのない人間は受け入れることができない。」と門前払いをされて、ひっくり返りました。SSNがない事を説明し、ビザの番号で対応可能だと説明しても、全く相手にされません。それが本当なら、どの施設であろうが私が研修できる可能性はありません。色々考えて、日本領事館に連絡し、特別にSSNを申請できる方法がないか尋ねて見ようと思いました。もし、私と同じ状況の学生が居れば問題になっていて、情報があるんじゃないかとも思いました。担当者の方のアドバイスは興味深く、「続き」に書きたいと思うのですが、要点としては「私と同じ専攻の学生はたくさん居るはずなので、まずは地元のSocial Security Officeに行って本当に発行できないのか確認してみては?その上で大学の留学生事務局とよく相談をするように。通常、留学生事務局は解決策を持っているはずです。」とのアドバイスを貰いました。翌日、早速Social Security Officeに出向きましたが、やはり絶対に発行できないとの事。

 その話を受けて、指導教授は「基準のゆるい施設を探す。」と言うのですが、「基準がゆるいってどういうこと?もぐりの施設しか行けないって事?これじゃ、就学の機会損失じゃないか。」と納得できない気持ちで一杯になり、「学位を取得させられない状況で留学生を受け入れているんだ。アメリカ人と同じ授業料を払ってるのに許せない。訴訟か?」とまで思いつめました。

 私がプログラムで初めての留学生なので、経験はないとわかっていても、とにかく、留学生事務局から交渉してもらうしかないと、何度も電話をするのですが、事情がこじれてくると、逃げるんでしょうね、お決まりの「無視」状態に。留学生事務局には以前から何度か同じ手を使われているので、今度は逃がすまいと、顔が利く人から交渉してもらうことにしました。

 私としては、応募できるだけ応募するしかないと思い、ふと思い出して、当初の研修先の人事部にも私の身辺調査はどうなっているのか電話をかけてみました。すると、「ああ、ビザの番号で各種機関は問い合わせを受けてくれたわよ。結果待ってんの~。」と言うのです!!!詳しく聞いてみると、留学生のIdentityはビザに記載の番号で州に管理されており、SSNの代わりにこの番号で州管轄の必要な情報にアクセスできるとのこと。(私の場合は、各種犯罪暦)

 ビザの番号で私の身辺調査が可能だと言う情報は一番の朗報でした。これで、SSNを理由とした門前払いに堂々と主張できます。実施、彼らがどういう機関に調査を依頼するのかを調べ、その機関に直接問い合わせをして確認をしようと調べていたところだったのです。

 上記の指導教官が問い合わせをしてくれた施設はアジア関連の団体で、研修の観点からは十分な状況ではないのですが、席を置かせてくれると言うので、感謝してお受けすることにしました。この施設のスーパーバイザーも他の施設での経験を勧めるので、続けて研修先を探すつもりです。

今回の教訓は。。。

提携したインターンシップ先があり、留学生の受け入れ経験のある大学を選ぶべきだった。
 そもそも論になってしまいますし、私には事情により選択の余地がありませんでしたが、授業の一環である研修なのですから、一般的には留学生にとって無用な苦労がさけられるかもしれません。もちろん、自分で研修先を探すのも良い経験ですが、他国の制度、土地柄、慣習にどうしても疎くなる留学生にとっては、不利な事や時間のロスはあるでしょう。大学の提携するインターンシップ先がある、もしくは少なくとも紹介をするシステムがあるということは、その大学のプログラムが良い物であるという証拠でもあると思います。
 また、留学生の受け入れ経験があれば、留学生に特有の問題(今回の私のSSNに関する問題)にも経験がある訳で、適切に対処できると思います。

外国人であることを理解し、自分のStatus(ビザなどの滞在資格のこと)の研修への影響、研修先自体について、もっと事前に良く調べ準備するべきだった。
 こちらの方が大事です。研修はカリキュラム内のものであり就職活動をする訳ではなかったので、外国人であるハンディについて深く考えなかったんですね。アメリカ人のクラスメイトと同じようなタイミングややり方で進めようとしていました。もっと、以前から研修先についてよく調べ、その内容をよく理解し、問い合わせをすべきだったと思います。応募のタイミングを逃した施設については「こういう情報を大学が用意すべきだ」と思ったりしましたが、ここでは何事も自分で確実に調べなければ誰も助けてはくれません。また、「外国人であるハンディ」については、研修先となるアジア系団体のスーパーバイザーの話に考えさせられましたので、「続き」でも書きたいと思います。

自分で選んで他国に来た以上、Disadvantageはあって当然です。不当に差別されることを良しとする必要はないけれど、認められるには、努力を重ねて認められるだけの能力を身につける以外ありません。言葉の障壁にしたって、自分で十分努力をしているとは自信を持って言えません。。

そんなことを考えた出来事でした。

続きで、もう少しTouchyな話をどうぞ。


日本領事館へ問い合わせをしたとき、まず感心したのは、4時間でコールバックしてくれたことです(笑) 私は日本領事館の業務を知りませんが、とにかく何か情報を得られるかもしれないと思ったんですね。

担当の方(年配のおじさま-失礼!)から諭されたのは、「SSNについてご自分でAdministrationで確認をされましたか?ここはアメリカですよ、アメリカ人は他人の為に何もしませんよ。(え?言い切ってるよ~いいの?ここに書いてスイマセン) 自分でできる限りの情報を調べて、自分が主体となって、留学生事務局と事態を打開するよう努力をしてください。その上で、研修先が受け入れてくれないと言うなら、それは外国人である以上どうしようもないことです。自分が外国人であること理解してください。それでも、解決策はあるはずです。研修が受けられないなら、研修なしで学位を取得する方法を大学と相談すればいいのです。」とそんな要旨でした。
(※)ここでおっしゃる「他人」とは、友人以外・利害関係のない人ですよね、きっと(笑)

また、上記のアジア系団体で働くスーパーバイザーは移民です。

私が、研修先がなかなか決まらないのだと言う話をすると、「君が電話をかけたとき、相手は決して言わないけれども、言葉を聞いて門前払いしている可能性あると思うよ。アメリカ人と同じ扱いをされることはないと思うよ。」と言われました。私が断られたような大きな施設も「時期を決めて研修生を選ぶって言うのはわかるけど、門前払いはおかしいんだよ。だって、キャンセルが出たりするんだからね。」と彼は言います。

「この国では、”間違った肌の色”と”間違った言葉”を持つことで常に差別される。誰も絶対に認めないけれど、私は、毎日それを感じない日はないし、どこか新しい場所へ入っていくたびに”違う扱い”をされることを感じるよ。」

私が「どの肌の色も”間違って”なんかいないわよ」と言うと、「”彼ら”にとっては間違いなんだよ。」と笑います。

「もちろん、自分にはこの国へ来る以外に選択肢がなかったし、外国人としてハンディがあることは承知している。見て見ぬふりをすることもある。でも”それ”は絶対になくならないよ。」

彼はMaster's Degreeを4つ取得しています(本当に4つ必要なのかな^^;)。アングロサクソン系からは差別されがちな欧州国出身の友人は博士号を3つ修めていて、誰もが仕事上も私生活上も敬意を払います。

私には彼らのような能力はありませんが、それでも努力がないところに道はないですね。
-13 Comments
By 10 09, 2008 - [ edit ]

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By Asako10 10, 2008 - URL [ edit ]

アリスさん、
はじめまして、ニューヨーク食育&フード事情の麻子です。今回は貴重なコメントをどうもありがとうございました。さっそくうかがわせていただきました。研修探しお疲れ様でした。私のしている登録栄養士のインターンは学校から派遣されるもので、苦労することはありませんでしたが、アメリカ栄養士協会と学校の審査がありました。授業だけでは経験できないことがたくさんあるので楽しいです。アリサさんもがんばってくださいね。私はあと二ヶ月で終わりですが、一年無給はきつかったです・・・。職探し、壁にぶつかりそうですが、なんとかなると信じています。お互い、留学生同士がんばりましょう。長期施設の件ですが、私のインターン先はいい方だと思います。友人の派遣先はひどいといっていました。NY市の病院のERなんかは動物園状態です。アリサさんのコメントを機に、日本事情も調べてみようと思いました。それでは、お体に気をつけてがんばってください。

By 10 10, 2008 - [ edit ]

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By アリス10 11, 2008 - URL [ edit ]

☆麻子さん
わざわざお越し下さりありがとうございました。私の学校は社会人向けであり、研修先でそのまま就職していくケースが多いため、選ぶ側も厳しい目で選別するのかもしれません。研修と言うよりも即実務に入らされるクラスメートが多いです。
麻子さんは、こちらで就職を希望されているんですね、今後の職探し参考にさせていただきます!
でも、麻子さんのような知識のある専門家が、日本の状況を改善してくれたらと、父のことを考えると願わざるを得ません。私もアメリカで学べることを身につけていかなくてはと、励みにさせていただきます。

By Chaky10 12, 2008 - URLedit ]

日本領事館の方がおっしゃったことは、目からうろこ。 その通りなんだけど、こっちは日本の常識で考えているので、上手く理解できないんですよね、現地のやり方が。 それでこっちは「訴訟か?」とまで思いつめてしまう。 私も経験あります・・・ 

私のブログでこちらの記事を紹介、引用させていただきました。 

By ぶく10 14, 2008 - URLedit ]

この記事を読んで色々考えさせられました。
(長くなるので割愛して)前向きに、まずはスウェーデン語を習得するぞ!という気持ちになりました。モチベーションをありがとう!

By プリン10 14, 2008 - URLedit ]

Chakyさんのところから伺いました。
アリスさんの状況を拝見して、異国に暮らすということは戦いのようなものなのだと思いました。

妹がしばらくボストンにいましたが、帰ってきたときには自己主張が強くなったと感じたことを覚えています。
彼女の場合は途中でH-1ビザが切れかけたのに、IT関連の人が企業を通して(?)たくさんとったためにその枠が埋まってしまい、そのサポートは大学(研究所)では積極的にはしてくれず、やはり自分で苦労したようでした。

論文を出すときにも、雑誌の検閲者にコネがないとなかなか通らないとか(外国人にコネがある筈もなく)、同じようなテーマで知り合いが書いているとそちらを優先するとか、学問の世界でさえいろいろあるようです。

アリスさんのスーパーバイザーの言葉は、わたしが暗に感じていたことそのもので、やっぱりと思いました。でも、それを自分で変えることはできないから、対処していく方法を見つけるほかはないのでしょうね。

同じ日本人として、なにもできないのが歯がゆいですが、アリスさんをはじめ頑張っている方々に心からエールを送りたいと思います。

はじめてなのに長々と書いてしまいましたが、これからもよろしくお願いいたします。

By 10 14, 2008 - [ edit ]

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By 10 14, 2008 - [ edit ]

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By 10 15, 2008 - [ edit ]

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By アリス10 15, 2008 - URL [ edit ]

☆Chakyさん
記事を引用いただいてありがとうございます。一人でこういう事を考えていると、何が正しいのかわからなくなってくるんですよね。日本領事館の方に自分の状態を話しているとき、こちらの意図や思考回路がすんなりと伝わっただけでものすごく安堵感を覚えました。私とアメリカ人とでは事実は通じても、気持ちが通じたという感覚がないんです、正直に言って。国民性・メンタリティの違いは本当に大きいです。郷に入れば郷に従うのはもちろんですが、だからと言って「アメリカ人化」を目指すのは違う。和魂洋才とでも言うのでしょうか、でも自分がないと足元が揺らぎます。

☆ぶくさん
そうです!私も逆にやる気が湧きました。私たち「外国人」はどうしたって異邦人。異邦人でいることは本当は生易しいことではないはずです。それでも、「外国人」になれる機会を与えられたことは得がたい体験の一つのはずだと思います。
表面だけを漂って、「これ、めずらしいわ!楽しいわ!」と言っているだけでは、折角、異国で暮らす意味も半減だと思います。
母国に居れば、考えることもなかったようなことを考える機会に感謝!前向きにGOー!しましょうね!

☆プリンさん
応援していただいてありがとうございます。日本の方からそう言って頂けるととても嬉しい。私も日本人としてバカにされたくないという気持ちとてもあります。
コネクションや、私利私欲私情をはさんだり、社会的に上の地位の人間(仕事上を含めて)へのゴマすりなど、どちらかというと日本的なものだと思っていたのに、アメリカ人の上手さや節操のない変わり身の速さを見ていると、日本人の非ではない様に思うときもありますよ。「周りの目」を気にしないから余計なのかもしれないですね~。
私はこれでも彼をはじめ周囲の人間にとても恵まれているんです。一人で留学する人の厳しさは随分違うと思っています。
こちらこそ、よろしくお願いしますね♪

By panipopo10 16, 2008 - URLedit ]

アリスちゃん、大変だったのね。。。
私は、幸か不幸か、そんなふうな感じでアメリカで扱われたことがなかったので、不幸中の幸いの例外ってところかもしれない。幸せだったんだな、って改めて思った。。。でも、きれいごとですまないのはどこの国でも同じ。フランスでも韓国でも、そしてアメリカでも。。。そして2年いたモーリシャスでも。だから、外国にいると最初は大変だけれど、それをうまく泳いでいけるようになれれば外国暮らしもラクになるけれど。できないで、やはり日本に戻る人も多いよね。

ある意味、ほんと人脈って大切よね。それは思うよ。アリスちゃんは日本で社会人だったから、Office Politicsにも精通しているとは思うけれど、アメリカはそれは顕著だよね。うまく渡り歩いてきた私は相当の八方美人かな???笑

By アリス10 20, 2008 - URLedit ]

☆Panipopoちゃん
そうねぇ。アメリカでも場所柄によるのかな?なんだろうね。私もわからない。外国暮らしを楽しめて、有意義に過ごせると言うか、自分らしく過ごせると言うか、どうすればそうなれるのか考えて行きたいと思うよ。
人脈ね。。。ほんとに頼りになる信頼できる人間関係ってこれも、どうなんだろう。
やっぱり、全ては自分次第かなぁ。他人は変えられないけど、自分は変われるからね。

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北米アメリカ・ネブラスカな暮らしをいろいろ。チェコの人とのひぐらし。

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