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異邦人な気持ち

07 15, 2009
日本を離れて3年が過ぎようとしています。

職場や趣味といった形で共有するものがあった友人との関係は、状況が変わりその共有していたものがなくなると、変わっていくものですよね。変化の中で見えてくるのは「その人自身」。日常を共有することがなくなった中で、変わらず友人でいてくれる人は大切な存在です。

友情を守りたい理由、惹かれあう部分がお互いの”人柄”であることが、長続きし、かつ心を許せる友人関係の基礎なのだと改めて思うようになりました。

相手を自分との比較、ましてや競争の対象と見るのではなく、相手の幸せを喜び、辛い時には支えになる。 そういう友情は私のいる場所が日本であってもアメリカであっても変わることがありませんでした。

簡単に言えば、私が感謝する友人は「性格の良い人だなぁ。」と感心する人ばかり(笑)。これは長く一緒に暮らせるパートナーについても同じことが言えると感じます(のろけてる?!)。

DSCN0755.jpg


日本人はアメリカに好感を抱く方が多いのか、私が”アメリカにいる”という点に興味を持ってくださる方も多いのですが、私はアメリカで生活することに興味があったわけではなく、彼がアメリカ在住なのはマイナス要因の一つでした。一緒に暮らす決心をするまでに時間もかかりました。

価値観の違いで悩むこともありますが、私が彼を尊敬する一番の理由もその人柄にあります。私自身は煩悩の塊だし、不純な動機もいろいろとありますので、彼を見ていると自分が恥ずかしくなることが多し(笑)。

兄の奥さんは中国の人なのですが、文化はもちろん違っても不思議と彼と似ているところがあります。言葉で説明するのは難しいのですが、それは「純粋さ」とでも言うようなもの。本音と建前、裏と表や、”うわべ”がない。兄は彼女の「家族に対する真っ直ぐな情熱と暖かさ」に感謝しているといいます。私の彼も兄の奥さんも田舎で育った人なので、それも理由の一つなのかもしれません。

有楽町のベーカリーでお茶をしたあと、レジの女性も感じがよかったので、「素敵なのでショーケースの写真を撮ってもいいですか?」とお願いをしました。何がいけなかったのか、それまでのにこやかさは見事に消え、蔑むような冷たい態度を取られました(写真は可・笑)。アメリカにいて良くも悪しくも”自然な態度”に慣れてきたのか、私の眼には見事に装われていた愛想が少し怖く映りました。

私が惹かれる友人たちにも共通するのは、”うそのなさ”のようなものかもしれません。

外国で暮らしていると外国人であるゆえに不便なことも多いので、心の中で日本を美化しがちですが、日本での生活だって厳しい部分が多いですよね。それでも日本は好きですけれど。

兄夫婦と話していて、彼女が、「日本人は忙しい。夫婦の時間を持ったり、家族の団欒をゆっくり楽しむ時間がない。自分はそういう点でゆとりのある育ち方をしたので、こういう生活は嫌だ。」と言っていました。彼らはきちんとした収入があるにも関わらず、”何となく生活が大変”感があります。

確かに兄夫婦とチェコの家族の生活を比べると、気持ちや時間のゆとり、家族で過ごす時間の多さはずいぶん差があります。

チェコの人の平均収入は日本の3分の1ほどですが、必要なものが手に入らないわけでも、物質的な生活の質が低いわけでもありません。子供は希望する教育を受け、塾に行き、習い事もしていますし、年に2,3回はアフリカや中近東、他の欧州の国へ家族で旅行に行きます。日本のようにモノが溢れかえっていて、なんでも高品質・高機能・高価格でなくても、何の不足感もなく生活できるのです。

彼の弟さんご夫婦は共働きですが、5時には仕事を終えて家に帰り、家族で夕刻を過ごします。
人間が本当に必要とする幸せが満たされていれば、”素敵なモノ”を手に入れることで得られる物質的な充足感を必要としないのかもしれません。

世界で最高水準の収入を得ている日本人ですが、長時間労働の対価は”必要なもの”に消えて行ってしまうのでしょうか。

老後はソウルフードの日本食で過ごしたいと思っていたのですが、どうしようかなぁと思うようになりました。それ以前に、物価の高い日本に戻る甲斐性がないかもしれません(笑)。

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-10 Comments
By 07 15, 2009 - [ edit ]

このコメントは管理人のみ閲覧できます

By 鍵コメさんへ07 15, 2009 - URL [ edit ]

わかります、わかります!
鍵コメさんのご主人も純粋(?!)な方だと信じています。だって、鍵コメさんのご主人ですもの。
人間は個体差と言いつつも、文化や国民性はやはり大きい。
日本人には日本人の良さがあるし、どんな状況でも生活を楽しんでおられる人はおられて感心するし、やっぱりその人次第かもしれませんね~。
私自身も良い人になるためガンバッテマス(笑)。

東京の便利さは捨てがたいけど、手近に自然のある古い町がいいかなぁ。

やさしいお言葉ありがとうございます。
日本滞在楽しんでますよ~。

By ヤラ☆07 16, 2009 - URL [ edit ]

私もアリスさんの話を聞いて、いろいろ考えさせられました。本当の意味での豊かな生活を目指して、幸せになろうと思います!
アリスさんの体験がなければ私もずっと気付くことができなかったと思うよ。
ありがとう~~e-420

教えてもらった事いろいろ実践してるよ~!

By rudy-love-11107 16, 2009 - URLedit ]

こんばんは☆

私も東京の便利さ快適さ、捨てがたいと思っている一人です、、、
でも、こちらでの生活はそういったものを捨てても我が家には合っていると思います。
最近ではそんなに最先端技術を駆使した物でなくてもどうってことないと感じるようになりました(~_~;)
ただ、、美味しい物は未だに恋しい~

日本を出る時には友人との離れるのが一番つらかったですが、、今はインターネットもSkypeもありますし、、
そういったコミュニケーション・ツールでも良い関係は続いています。皆良い人です♪

こちらの人達も素朴な人たちが多いですよ。
本当に親切で、困っていると声を掛けてくれます。こちらの人たちは正直だからあまり見せかけの笑顔って出来ないような気がします。
そういったところがまた住み易いのかも、、

便利で何でも揃っていれば豊かな生活が送れるかというと、そうでもないようですよね。
そういえば、英国のシンクタンクの調査で幸福度指数が高いのが意外な国でしたよ。134ヶ国のうち、1位 コスタリカ 2位 ドミニカ共和国 3位 ジャマイカ 4位 グアテマラ 5位 ベトナム
英国が74位に日本が75位、アメリカが114位、意外なのが中国の20位、
先進国であっても幸福度指数は高くないようです。。。。

By ヤラ☆ちゃんへ07 16, 2009 - URL [ edit ]

ヤラ☆ちゃんの幸せ願ってるよ~。
違う国やそこに住む人の違う価値観に触れることって大切だよね。
幸せは探せば身近にたくさんあるよね。

前にも書いたんだけど、結局自分の幸せしか頭にない人は、”素敵なモノ”ばっかり手に入れることで頭がいっぱいで、大切なもの(心を許せる友人とか)無くしちゃうんだよね。

日本人(って一括りにしてはいけないけど)は自分と他人を比較する人が多いような気がする。
過去の知り合いに何人か、自分より幸せに見える人とは付き合いたくないって言う人がいた。

ヤラ☆ちゃんに感謝!

By ルディママさんへ07 16, 2009 - URL [ edit ]

私も東京で暮らしていたころは、あれが欲しい、これが欲しいと思ったものでした。
(物欲は段々となくなりましたが、年?!)
楽しいもの美味しいものがたくさんあって、それはそれで気晴らしになりすしね。

そうそう、最先端技術を駆使したものばかりに囲まれていなくても、生活自体を楽しむことを私も彼から教わりました。今は、「幸せだなー」と感じる瞬間がありますが、東京にいたころはそう思うことはありませんでした。

私の母方の親戚は本当に良い人ばかりなんです。
共通するのは、田舎性(笑)。

その調査は興味深いですね!確かに日本人は”大変”と思っている人が多いですよね。
国民性でしょうか(笑)。
幸福度について、何かの調査ではブータンが一位になっていました。
アメリカでは俳優のマイケルJフォックスさんがパーキンソン病を患って、ご自分の経験をLooking Upという本にされていて、ブータンを訪問したドキュメンタリーが話題になっていました。

父の介護を見ていて感じるのは、こういう部分でも日本は大変。
幸福に感じる理由はいろいろな要素があるとは思います。たとえば先進長寿の国にしかないであろう家族介護の問題なども。難しいですね。

By Ziggy07 17, 2009 - URLedit ]

豊かさの基準。。。物質的なものや便利さでいうならきっと都会の方が上かもしれないけど、家族や友人、同僚とのつながりだったり、自然との調和だったり、時間のゆとりだったりを基準にするとやっぱり田舎の方ですよね。
私の故郷、沖縄は日本でも失業率、低年収などあまり嬉しくないところでトップだったりしますが やっぱり島の人の情の深さとか、飾らないところとか好きです。
引き続き、日本の夏をエンジョイしてくださ~い!

By Ziggyさんへ07 18, 2009 - URL [ edit ]

Ziggyさんに賛成です。
日本って、他国と比べるとどこに行っても都会ですよね。日本に観光でくる外国の方がとても近代化されていてがっかりしたと言われるのを時々聞きます。

都会の機能や、都会で働く人は必要なのかもしれないけど、都会生活で犠牲になっている営みも多いかもしれませんね。

アメリカもそうですが、欧州も旅行をしていて感じるのは、日本ほど”都会化”していないということです。
そんな日本であっても、やはり地方に行くと人の温かみなど感じます。
私の親戚が熊本にいるのですが、親戚同士がのんびり、わいわい暮らしていて、人柄も温かいです。

By ミナ07 21, 2009 - URLedit ]

ご無沙汰しています。
時々拝見してますが、つくづくアリスさんの文章を読むにつけ、頭のいい知的な女性が書いているという印象を持ちます。読んでいて、まるでジャーナリストが新聞のコラムに書いている記事のように感じる時もあります。
今回はこの部分・・・
>人間が本当に必要とする幸せが満たされていれば、”素敵なモノ”を手に入れることで得られる
>物質的な充足感を必要としないのかもしれません。
に非常に共感を感じました。

全くそのとおりだと思います。
日本にいたころは給料のありったけを寂しさを紛らすため、あるいは物欲を満たすため、幸せを感じるため・・欲しいだけ服や靴やバッグなど買っていた時期を思い出しました。でもモノだけでは心を満たせないことが多々ありましたね。
今、人々がブランドの服で着飾ったりすることのないアメリカの片田舎で暮らし、欲しいものがなくなってしまった今、人を幸せにするものが何であるか(基本は健康と、家族の愛とかだと今は思います)を考えさせられます。
物質的な豊かさも大事だけど、時間や家族と過ごす時間、そういったものをもっと大事にしたいですね。

By ミナさんへ07 22, 2009 - URL [ edit ]

ミナさん、お久しぶりです!
こちらこそ、ご無沙汰してしまい申し訳ありませんでした~。
私は元気です(笑)。

そんな、そんなとんでもないです。。。
海外生活諸先輩方のブログを拝見していると、私がきりきりまいしていることが恥ずかしくなったりします。受け売りもありありです(笑)。

自分が情熱を感じられること仕事にし、唯一無二の相手としてお互いを気遣うパートナーがいる。分かち合える助け合える家族がいる。これ以上に幸せなことはないですよね。人生のパートナーとしての価値を認めてくれた人がいる。

健康と食事は気遣いますが、私も”自分のうわべを飾る”モノに対する執着が消えてしまいました。
お金かかりません(笑)。

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北米アメリカ・ネブラスカな暮らしをいろいろ。チェコの人とのひぐらし。

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