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介護の日常

08 08, 2009
父が倒れて介護用の設備や用品を初めていろいろと目にし、その充実ぶりに目を見張りました。
それでも介護をしている方々にとっては患者さんに特有の状況に細かく対応できるわけではないのでまだまだ大変な手間や準備が必要となるのだと思います。

要介護度(5段階です)の重い患者さんを自宅で介護するかどうかは、当のご家族のお気持ちと人員面・医療面・金銭面など諸般の事情によるのだと思います。自らの手で世話をしたいという気持ちから自宅で介護することを選ぶご家族もおられれば、そうしたいと思っても介護者も老齢である等事情が許さない場合、また施設を選ぶことが適切な場合もあると思います。

家族が自主的な選択として自宅介護を選ぶのであればどのような状態の患者さんでもそれで良いと思うのですが、本人が快適に過ごせる施設でさえあれば施設のお世話になることは冷たいことでも悪いことでもないと思います。父の場合も適切な施設を一日も早く見つけるのが最善の選択だと思っています。ただ、これが非常に難しいのが現状ですが。

父の場合は医療依存度が高いこと、脳障害による認知障害が重度であること、精神状態の不安定さという点で、家族が自宅で介護をする際の負担が大きくなっています。高齢である母が一人で世話をすることは不可能ですし、他の手を借りてもほぼすべての時間が父のために費やされてしまいます。そして、この状態がこの先5年10年続くかもしれないことを考えると、母の残りの人生との兼ね合いもある。それに施設・病院でしか受けられない機能訓練もあり、またある種の世話は設備の整った施設で受けるほうが効率が良いとも思います。

しかし良い施設・病院を維持することは莫大な費用がかかるということは見ているだけでもわかりますし、急速に増える高齢人口を抱え一方で就業人口が減るばかりの日本でその受け皿を維持することは大変なことでしょう。かといって今の制度のように個々の家族に負担を強いることは否応なく介護に専念しなくてはならない人口が増えるということであり、結果就業人口がますます減ることにでもなれば社会全体の成長を阻害し介護保険の財源も増えないもしくは減るといった悪循環に陥るということはないのでしょうか。

“施設や長期療養病院に入所・入院させること”を可哀そうだと考える方もおられるのかもしれませんし、父も母が傍らにいないことは不満のようですが、他人と接することで得られる刺激や病院の整った設備・器具での措置が受けられることなどから良い病院であれば本人も自宅にいるより快適そうにしています。例えば、父は体温調節がうまく機能しませんが、今の季節古い木造家屋では十分に体を冷やしてあげることが難しいのです。幼児のようになってしまった父の絶え間ない要求に疲れ果て家族同士がぎすぎすしたり、声を荒げたりするぐらいだったら、適宜施設を利用させて頂ければどんなに助かるだろうと思います。

母を救ったキューピーさんのレトルト介護食。
キューピーさんありがとう!

DSCN1091.jpg

続きで我が家の現在の介護スケジュールなどをご紹介します♪
特殊な内容かもしれませんので処置などにご興味のある方だけどうぞ。


【一週間のスケジュール】
(月)デイサービス
朝9:30に迎えに来ていただき、4時に帰宅します。送迎、入浴、昼食、体操、おやつのサービスがあります。父は起立性低血圧があるので(急に立たせると失神する)、移動は全て平行移動、車いすはヘッドレスト付きの大型のものです。入浴も寝浴です。
(火)訪問看護(1時間)
体温血圧等のバイタルチェック。変化や近況などを相談します。
実は現在の主なお仕事は排便補助。状況により摘便(看護師さんが肛門から便を摘出すること)か浣腸をしていただきます。最近は摘便もうまくいかなくなってきたので、浣腸です。この排便補助が必要なければマッサージや車いすへの移動をしていただけたりするのですがそういう時間がなくなってしまいました。
(木)デイサービス
月曜日と同じ内容です。
(金)訪問看護
火曜日と同じ内容です。
(土)訪問入浴と往診(往診は隔週)
組み立て型のバスタブをベットの横に運び込み、看護師さん1名、他2名のスタッフで寝浴をしていただきます。髭剃りとシーツの交換もしていただきます。
たまたまお世話になっていた救急病院の内科・泌尿器科の先生が個人開業され往診をしてくださることになり本当に助かっています。父は50代に膀胱ガンを患い、全摘。インディアナパウチという手術方法(腸を使用して人工的に膀胱を作る)を取りました。そのため特殊なケアが必要で泌尿器科の先生が訪問してくださるのは幸運なことなのです。それまでは大型の介護タクシーで2週間に1回外来へ通院しており、廊下で待っている間に失神したりおむつを替えなくてはいけないこともあり大変でした。

(訂正)
“個人的にインディアナパウチをお勧めしない”という趣旨のお話をしましたが、私のほうで誤解がありました。外科医の技術にもよると思いますが人工膀胱としてインディアナパウチは優れた方法であるようです。ただし地元の病院でインディアナパウチの知識があるお医者さん(現在往診をしてくださる先生)が救急病院以外におらず、病院・施設などの選択肢が狭まりまったことは事実ですし、行く先々でトラブルの一因となりました。私が致命的だと思った理由はインディアナパウチが自己導尿(自分で管を使用し排尿しますが、簡単ではありません)と膀胱洗浄を必要とするため一旦体が不自由になると自己管理が難しくなる点です。しかし膀胱洗浄は家族がすることになりますが、尿の排出方法は各種あり体外で尿バッグを使用する方法に変更できるなどコックパウチと呼ばれる一般的な人工膀胱に劣るというわけでは決してありません。体が不自由になっても障害の程度によっては方法を工夫して自己管理できるのではないかと思います。インディアナパウチは症例が少ないとのことなのでご参考になればと思ったのですが、やはり専門家でない人間が正しい情報をお伝えするのは難しいと思いました。必要のある方はぜひ専門医にご相談くださいね。


【1日のスケジュール】
(朝食)
粉薬をヨーグルト等に混ぜて食べさせる。胃ろうよりシリンジを使用して経腸栄養剤と水分を注入する。
その後胃ろうから水分の点滴(粘度の低い水分を口から摂取できないため)。
(昼食)
糊状のお粥とレトルトの介護食3種類をそれそれハンドミキサーで固形がないようにすり潰し、粘度の低いものにはとろみ剤を加える。スプーンで一口ずつ食べさせ、水分を点滴する。
(夕食)
昼食と同様。

夕方になると興奮してくるようで母を呼び続けたり同じ言葉を繰り返します。気持ちを穏やかにする作用のある漢方薬を処方いただいているので適宜与えます。

父の場合はインディアナパウチのため尿量の管理が必要になります。常に適宜排尿され詰らないように留意します。膀胱の容量を超えた状態が続くと腎臓への逆流や感染の心配があります。カテーテルでバッグにつないである尿量のチェックと尿廃棄をします。同じ理由で2、3日に1度膀胱洗浄を行います。お臍に導入してあるカテーテルからシリンジを使用して生理食塩水による洗浄を行います。

嚥下機能(飲み込む機能)が落ちているので食事中もむせるのですが、痰が切れないため夕方興奮してくると声を上げすぎて吐くようです。吐くたびにタオルで受けてあげます。

実は浣腸による排便になって家族にとっては負担が軽くなりました。インディアナパウチにより常に下痢気味であった父の場合、以前は日に4,5回オムツを交換せねばならず動かすのが大変でしたし、排便時や嘔吐時には健康な人間以上に清潔にしてあげないとすぐにかぶれるので都度ベットの上で洗浄が必要でした。楽しくない仕事に違いないはずなのに、うちの担当の訪問看護師さんはいつも父の様子を気遣いコミュニケーションを取りながらいやな顔一つせず丁寧に処理をしてくださいますし、父の扱いも上手です。本当に頭が下がります。もちろん看護師さんによりけりなのですが。

こういった処置も父の認知度や状態によって少しづつ変わっていきます。
-6 Comments
By Ziggy08 08, 2009 - URLedit ]

こうやって スケジュールを読んでいるだけで 介護って24時間体勢なのだなぁと改めて考えさせられました。
まるで乳児や幼児の世話みたいだけど、成人した大人で体のサイズが違うだけ体力も要りますね。
水曜と日曜日は看護士さんの訪問はないのかな?
アリスさんの仰るように、介護によって家族のストレスがどんどん溜まるよりは 専門職の方達のヘルプを上手に利用する方が一番だと思います。

By Ziggyさんへ08 09, 2009 - URL [ edit ]

水曜日と日曜日は「なんにもないデー」です。
誰かが常に「見張り」しないといけないので、それはそれで疲れるのですが、スタッフが来訪されるのも疲れます。。。

おむつを替えている時などに言うことを聞いてくれないので、思わず虐待モードに入ってしまいます(笑)。叱ったり、押さえつけたり。。。危険です(笑)。

現在は妖獣と化してしまいました、あーあです。

By 08 09, 2009 - [ edit ]

このコメントは管理人のみ閲覧できます

By 鍵コメさんへ08 10, 2009 - URL [ edit ]

いつもいろいろとありがとうございますm(__)m
父が2度目に入院した病院などはやはり最悪で、医者、看護師、介護士のモラルも低かったです。お風呂に入れるときに患者を落して骨折させる事故が頻発していたそうです。それでも家に引き取ることもできず、私立の施設にお願いすることもできないご家族は黙って我慢されているそうです。
逆に、身内が半ば放棄したいがためにあえて預けっぱなしにするという現実もあるようです。
安心して老後を送れる社会・時代が来るといいですね。

By yasukon08 12, 2009 - URLedit ]

こんばんは!
お父様の事情とは少し違いますが 母の在宅介護をしていた時のことを思い出します。
意識がなかったこと これが今となってはやはり寂しかった!!と思い出されます。
ブログで多くの方に励ましを頂きましたのに 私は今 アリスさんに何も声をかけて差し上げられないのが 自分で悲しくなります。
辛いのです。
お母さまを初め ご家族の方々の大変さよく分かります。
お父様もきっとお分かりになっておられて感謝のお気持ちがいっぱいだと思います。
母を亡くして やっと母の気持ちを察することが出来るようになったのですよ。
遅いですね。
毎日 暑さも厳しくなりますから お身体大事にしてくださいね。

By yasukonさんへ08 13, 2009 - URL [ edit ]

yasukonさん、こんにちは!
お母さまのこと心残りはつきないのでしょうね。
ぜひ、お母様の分も毎日を楽しんでくださいね。

こうやってブログの記事にすることにどういう意味があるのか自分でもわかりません。
きっと後でいつか読み返すと今とは違う気持ちになるのかもしれません。

人間の一生なんてはかないものだと思います。
とりあえず自分の周りにいる人を大切にすることが一番大切でしょうか。

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北米アメリカ・ネブラスカな暮らしをいろいろ。チェコの人とのひぐらし。

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