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アメリカ的人生模様

02 07, 2010
今日は朝からお小遣いを握らせてもらって、近所のJCPennyというお店へセール品を漁りに行ってきました♪
なんと!掘り出し物が見つかって、Columbiaのアウトドアジャケット、パンツ3枚、トップス2枚、姪の洋服3着でしめて70ドル!ちょうど、薄手のアウトドアジャケットが欲しいと思っていたので大当たり。

shopping.jpg


私は70ドル使うことなど滅多にないので、彼は私が買い物をしてきたことに大喜びしていました。
そんな仏様のようなうちの同居人に向かって、それでもクドクドネチネチと文句を言うときがあります。
しかも、直球の外国人英語ですから、同じことをアメリカ人の男性に言ったら、激しくナグリあげられて、今頃、銃で顔面を吹き飛ばされているかもしれません(ちょうどニュースで見た)。

さて、彼は黙って聞いた後に、「じゃ、君は幸せじゃないんだね。」といいます。これを言われると、次のセリフに窮して、ムカッとするんです。なんだか「幸せかどうかは君次第だよ。」といわれているような気がするからです。

「私は幸せか?」

その問いに対する、最近の私の答えはこうです。「私は今生きているだけで最高に幸せです。健康で、美味しいご飯が食べられて、暖かい場所で眠れて、家族がいて。あなたのおかげで、何不自由なく暮らせていますから。」

こう思えるようになったのは、アメリカに来て、私の現実をスーパーに超えた人生模様を目にしたからということが大きいです。二十代の頃は、自分の将来や才能、うまく行かない人間関係に悩み、私は恵まれていないなどと思ったこともありますが、そんな甘っちょろい泣き言を吹き飛ばす衝撃でした。

さて、前回の続きです。

CPS(Child Protective Service=児童に対する虐待に対処する公的機関)で働いていたクラスメイトが、家への踏み込みの様子や、すさんだ家族の様子、子供への虐待の様子などについて、生々しく語るのを聞いていて、最初の頃はとてもとてもおののいたものです。彼女は1日に何件もそういう家庭を訪問しなければならず、結局は重圧に耐えられないと言って、CPSを辞めましたが、そういう家庭がこんな静かな田舎街にさえ、対処しきれないほどあるとのことでした。

以前、オーストリアでの監禁事件が大々的にニュースになりましたが、
とうもろこし畑の真ん中の、人口が数百人の町で、何世代にもわたりそこで暮らし、神様と家族以外との交流が希薄で、学校に行かず(ホームスクール)、実の父親に、兄に、弟に、オモチャにされて育つ。どういう思考回路を持てば、実の子・兄弟姉妹をレイプできるのか、狂っているのかと思うかもしれませんが、私はそれが加害者個人の欠陥にのみ帰するとは思いません。社会の産物、加害者側もある意味犠牲者、この社会の何かがそういう人たちを生み出しているはずです。(男性加害者的に書いていますが、逆も当然あります)

Sex offender(性犯罪者)を特別な異常者だと思って、自分には関係ない人種だと思う人がほとんどでしょうが、ある先生は「性犯罪者の更生施設で長年働いてみて、彼らに対する見方が変わり、多くのことを学んだ。」とおっしゃっていました。彼らのしたことを擁護するわけではないし、酌量の余地もない凶悪犯もいるでしょうが、彼らの境遇の多くは、アメリカ社会の縮図です。

こういう事件が、大々的にニュースにならないのは、余りにありふれているからなのでしょうか。

アメリカで子供への性的虐待が多いことに驚いたと同僚に言ったら、彼女は、タイの児童買春と比較して、「アメリカは良いほうだと思う。」と擁護します。とってもアメリカンなポジティブ思考ですが、これは、現実逃避とか自己正当化と言います。

泥棒だって、自分を正当化しますよ。
「だって、クリスマスに子供達にプレゼントをあげられないなんて、親として切ないじゃない。子供のためなら、盗んだって手に入れるのが親の責任なのよ。」(おい、働けよ)

この手の“物は考えよう”も、最初の頃は、「へ~、何でも明るいほうに見るのがうまいな~。」と感心したりしましたが、他人を傷つける行為であっても、自分のやりたいことや、していることを、そうやって自己正当化するんですから、上記の泥棒さんテクニックと一緒なんですよね。ウソクサイ。

なんだか、悲惨に聞こえるかもしれませんが、こういう場所に生まれて育って、他を知らなければ、これは日常の風景の一つ。たいして憂うことではないのだと感じます。現に、問題提起に対して、上記の彼女のように「だって、世界にはもっと○○な国があるんでしょ。」という答えが返ってくることが多いですね。非を認めない文化ってやつなんでしょうか。地球温暖化については、「CO2が原因だって言う説は嘘だと主張する人もいるのよ。」とか(そんな説あるの?)、食品の人工着色料が多いと言うと、「口紅つけてるんだから、食べ物にだけ注意しても無駄だ。」などなど。

それに、アメリカでは、Socio-Economic Status(社会経済階級?)で、住む場所から通う学校、人間関係まで分断されてしまうので、お互いにお互いが交わることがないのだと、先生の一人が言っていました。ハッピーな中産階級(←もう過去ですね)はネイティブアメリカンの居住区を一生目にすることもありませんし、Poverty Line(貧困ライン)にいる人たちの家のドアを開けることもありません。

ですが、しかし、この社会状況が確実にアメリカを蝕んでいて、アメリカ社会の先に明るい未来がないことに異存のある人はいないでしょう(国粋主義のアメリカ人は別?でもこれが多い)。それを、認めないけれどもわかっていて、なにが出来るわけでもない無力感から、中産知識階級は現実を逃避して、自分達だけを守ることを選ぶのだと、村上春樹さんは著書の中で述べられています。

豊かで安全な国、日本に生まれて、

親が誰かわからないようなこともなく、

両親のもとで育ててもらえて、

親はヤク中でもアル中でもなく、

幼い頃から、ドラッグやアルコールや盗みや売春を親に強いられることもなく、

学校に行かせてもらえて、最低限の知識を身につけることができ、

実の親兄弟や義理の親兄弟や親戚のオッサンにオモチャにされるようなこともなく、

お金目当てのフォスターペアレントに奇妙な生活を強いられて、家や保護施設を転々とすることもなく、

栄養不良や虐待やドラッグで、もって生まれた体を不具にされることもなく、

何の考えもないまま10代で妊娠し、生まれた子供を捨てるようなこともなく、

日本には頼れる家族があり、暖かい家に住めて、美味しいものが食べられて、何の不足もなく生活できること、生きていられること、善良な人に出会えて、生かされていることにとても感謝するようになりましたよ。

こんな話を書いていると、驚きのアメリカ人学生たちの学力についても思い出してしまいました。
この国には世界をリードする優秀な人たちもいるようですが、いわゆる平均的な多勢を占める層のレベルがお粗末なんですよね。大学院の学生の3分の1が留学生だと聞きましたから、研究や開発を支えているのはアメリカ人の脳ミソじゃないのかもしれません。そんな話もまたいずれ。。。

そして、冒頭の「幸せじゃないんだね。」という彼の問いに答えて私は続けます。

「私が言っていることは、幸せかどうかの問題じゃない。私は幸せだけど、それでもしたい事や欲しいものはある。」

そうですよねぇ。

※ここに書いたことは、特定の個人や事実にもとづかないよう適宜変更してあります。
-4 Comments
By Hiromi02 08, 2010 - URLedit ]

うーん、考えさせられます。
そして私自身も、アリスさんとまったく同感!!
「私は今生きているだけで最高に幸せです。健康で、美味しいご飯が食べられて、暖かい場所で眠れて、家族がいて。あなたのおかげで、何不自由なく暮らせていますから。」
夫にやはり愚痴を言ったとき「幸せじゃないの?」って聞かれ、まさしくこの答えを返しました(笑)
私も昔はこんな考えじゃありませんでした。
やはり、本当に苦しんでる人たちを目の当たりにしてから…心からそう思えるようになったんですよね。

お買い物すごいですね!!70ドルですか!?
え、これ全部で??びっくりですv-12
JCPenny、近くにあるんですが実はまだ入ったことありません。
このセールはすごいわ~

By Hiromiさんへ02 08, 2010 - URL [ edit ]

あれ、マークさんも同じ質問するんですね(笑)。定番なのかしら。
しかし、当のアメリカ人は、こういう風に考えないんですかね。
彼のホストマザーなど、何の問題もなかった結婚を、ご主人の服を洗ったりすることに人生を使いたくない、生活の楽しみ方が違うといって離婚したみたいです。でも、私の同居人への執着の仕方を見ていると、本当はものすごく淋しいんでしょうね。「心の闇」で話題にした友人も、周囲によれば“凡庸な”ご主人から“自分に釣り合う”相手に乗り換えたいらしく、双子を生んだ直後だと言うのに不倫をしたりしていたとのこと。この人は親もお金持ちで、自分も博士号を取得中だから、学力も教養も普通にあるはず。周囲も彼女の行動を、“悪いこと”なんて考えないんですよ。足元にある幸せを大事にすればいいのに、自分のことばかり考えて、結局自分から不幸せを選び取ってる。

ああ、だから、彼らから見れば、私は彼にふさわしくないらしいですね。
アジア人だからっていうのがもともとの根底にあるでしょうね、たぶん。
彼らぐらいの教養があると、人種差別は“エレガントじゃない”から表面に出さないだけ。

JCPenny行ってみて!Khol'sもいいけど、こちらのほうがやっぱり質のいいものがあります。
80%オフを狙ってください!この値段で買えてしまうと、快感になって、定価でなんか買えません~(笑)。うちはさらに15%オフのクーポンをもらうので、タダ同然!
天気が良いときに、Dillarsに散歩がてら行くつもり。

By ワクワクドキドキ02 08, 2010 - URLedit ]

私も滅多に買い物しないほうなのですがたまに買うとやっぱりいいものですよね,新しいものって。
それにしても、本当に世の中色々ですよね.私も学生の時、カウンセリングとソーシャルワークの実習と勉強をかねて精神科の外来で問診票を取ることを2年くらいしていたのですが,,,所謂痴漢の人もいたんですが、それも病気で本人は辞めたくても辞められない,でも捕まる前に治療を受けたいという人とかもいて,,新聞で見聞きをすることと,実際に接することで,事件の見方も変わるものだと考えさせられました。
この年になると,ある程度の世界を見てしまうと,,,平凡な日々がありがたいって,分かって来ますよね.20代では考えられなかった、、、、。

By ワクワクドキドキさんへ02 09, 2010 - URLedit ]

アメリカに来てからは、キッチン用品なんかを買うようになったかな。以前は必要なかったし、お手軽な値段で変えるのも嬉しいですし。でも、やっぱりたいしたものは買わないです。
2年も研修されてたんですね。反社会的な行動をする人って日本にいた頃は軽蔑するだけだったんですけど、ここで見ていると気の毒な境遇の人が多い。自分も同じ境遇だったらどんな人生だったろうと思ってしまいます。
でも、恵まれた境遇でもアンビリーバブルな人は多いです。やっぱり世界観が違うんだろうなって思います。みなさんアグレッシブで、平凡な日々がありがたいって思う人すくなくみえます。

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北米アメリカ・ネブラスカな暮らしをいろいろ。チェコの人とのひぐらし。

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