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暮らしの愉しみ

08 13, 2010
たまにはコーヒーショップでゆっくりしてみようと、クーラー代節約も兼ねて、日中の一番暑い時間帯に近所のBarn & Noblesに行きました。セールのコーナーにあった本がたまたま目に付いて、テーブルに座ってぱらぱらと見始めたのですが、ぐんぐん惹きつけられてどうしても欲しくなりました。

別にベストセラーだとか、有名な著者の本ではないし、セールで山積みにされていたくらいなので、読者層も限られているのかもしれません。似たような趣旨の本は他にもたくさんあるようです。でも、着るものでも食べるものでも同じですが、今の自分にぴったりくるものってありますよね。

本の題名は、The Gentle Art of Domesticity。

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暮らしの愉しみ、そして、それに目を向けて、楽しむことがなぜ大切なのかを、イギリスの田舎から著者の生活とともに伝えてくれる本です。


blog20100802 (5)


著者はイギリス人の女性です。
編み物のために始めたブログで、次第に家での生活の愉しみや興味をひかれたことなどを綴るようになり、センスのよい写真とともに大人気となったようです。現在ではキルトの本や、童話に出てくるお菓子のレシピ本など数冊の著書を出版されています。

彼女は40代半ば。
専業主婦だったわけではなく、教育を受けて、キャリアを得ることがとるべき道とされた他の同世代の女性同様、大学卒業後、会社に勤めます。ワインのマーケティングや営業を手がけて、多忙な日々を過ごされたようです。今のご主人と出会い、家庭での時間をとるために、ワインコンサルタントとして独立します。「社会に出て活躍する」のがあるべき姿と言う考えは持ちながらも、いつのときも彼女が本当に楽しめたのは、手作りやお菓子作りなどの「家事」。

子育てで、家にいる時間が多い間も、将来のために「学業」を続けます。

そんな彼女があるときふとわれに返って思います。
「私は、家事や手作りをしているときが一番幸せ。家での生活を楽しむのがそんなにだめなことだろうか。」フェミニズムの被害者とも言うべき「家事」は家事労働などと言われて、創造性のない、価値のない仕事という感覚がいつの間にか広まったと言います。家での暮らし、手仕事、食、すべて想像力と創造力を働かせて、優しい肯定的な目でよく見れば、愉しみは無限だというのです。

もちろん彼女は、女性が家事に専念すべきだとか、家庭にとどまるべきだとかそういったことを言っているわけではなく、どのような生活をしている女性にも、家庭生活のよさを見直して欲しいと思っているようです。幸いにも現代では、セーターを編まねば着るものがないわけではなく、女性は自分の楽しみめる家事を選択できる時代です。

私も彼女と同様、教育を受けるのは社会にでて働くため、仕事を第一優先としてできるだけ有意義な(そして給料のよい)仕事をするのが人生の目的であると、そう言われ続けて育ちました。同世代の日本人女性からすると少数派かもしれません。親が強くそういう考えを持っていたんです。職業こそ人生だと。

ここアメリカでは、当然のようにそう思う女性が多いと思います。
「何で女性が家事や料理をしなくちゃいけないの?」とはっきり言いますし、また、確かに共稼ぎであればもっともな言い分です。でも、それが「家事=価値の低いこと」という見方をされるのは残念です。私が専業の学生であることすら、贅沢だとたびたび言われました。働きながら学ぶのが当たり前だそうです。専業になれるだけ自分で稼いだのですから、余計なお世話です。

会社で働いていた間は、どこかで働かないことなど考えられませんでした。
「一体、家にいて何をすることがあるんだろう。掃除、洗濯や料理に一日を費やすなんてばかばかしい。遊びに行くのにご主人のお金を使うなんて。」と考えていました。

でも、そう思ってやっていた仕事は残念ながら価値を見出せるものではなく、楽しめるものでもなく、当時は人生の大半を費やすことになる仕事を、少しでも自分にとって意味のあるものにしたい思い、辛い思いでもがいていました。

そんな私も、子供のころから手作りやお菓子作りが大好きでした。
小学生の間は、好きな本を山ほど読んで、初めて買ってもらったお菓子作りの本を飽きることなく繰り返し繰り返し眺めていたように思います。編み物をしたり、絵を描いたり。

中学生になると、学校生活に関係のない、将来の進学に関係のないものは一切やめることになりました。
中学校自体も軍隊生活のようでしたし、「そんなものは何の役にも立たない」といわれて、自分もそう思うようになりました。後は皆と同じレールを一直線。

彼女の思うところが、自分と重なる部分があり、彼女の幸せがあふれた本を見て、「自分が好きであるなら、なににでも価値がある。自分が楽しめることをすれば、それでいいんだよ。」と言われたような気がしたんです。

私も、家のことをするのが好きです。
自分でもこれほど楽しめるとは意外でした。でも、考えてみれば何億年、何百万年、何千年の間、家庭を切り盛りするのは女性だったのです。だから、そうすべきだとは決して思いませんが、そう簡単には魂が変わらないかもしれないですね。

もちろん、人生をともに歩む人の理解が必要なのだと思います。
パートナーの女性にも、仕事とは言わずとも社会的に意義のあることをして欲しいと考える男性も多いでしょうし、経済的に家計を分担して欲しいと思う男性も多いでしょう。それもまた当然かもしれません。

彼女は、ブログを始めて、写真にも興味を持つようになります。
コンパクトカメラで撮っているのに、色やパターンに対するセンスが良く、どのページを開いても、幸せなカラフルさにうーんとうなってしまいます。

被写体のほとんどは全て家の中。それなのに、次から次へと綺麗を探しだす彼女の目線も良いなぁと思います。彼女のブログはJane Brocketで検索すれば見つかります。
-2 Comments
By BB08 16, 2010 - URLedit ]

こんにちは。ランチタイムに失礼いたします^^
今回の記事、うーーーんと納得させられるものでした。
私も同じく家事をやっているときが一番幸せだったりします。台所に立っている時間や、床をswifferですい~っとやっている時など(超地味ですが)本当に心底リラックスできます。私の場合、今の仕事はもちろん大好きですが、それでも基本的には生活のためであって、私のオアシスは家の台所にあります(とかいって、大したもの作れないんですけどね^^;)

By BBさんへ08 19, 2010 - URL [ edit ]

こんにちは!ランチタイムにありがとうございます(笑)
台所って、無限の可能性を秘めた遊び場ですよね!でも、そこから離れて生活していると気がつかないんですよね。。。日本で働いていたとき、私の台所は無機質でした。お金は稼がなきゃ生きていけないものだし、人生で「これ」を達成したいと思うのって大切だと思うんですよー。でも、それと同時に生きる社会の社会通念にどれほど強く影響されているのかって、普段考えることも、人によっては一生気がつくこともないかもしれない。自分の体内コンパスに耳を傾けて、目を澄ましてみるのもいいんだよねなんて思いました。

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北米アメリカ・ネブラスカな暮らしをいろいろ。チェコの人とのひぐらし。

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